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◆製本も環境に徹底配慮◆

▲ 本に用いる紙は再生古紙100%で、付録物もエコ素材を活用

 本は不要となれば古書店に持ち込め、古紙にも出せるリサイクルの優等生。一方、本の制作過程に目を転じると、印刷方法によっては有機溶剤成分を合むインキなどを使い、多少、環境に負荷をかけてしまう。

 人体にも環境にも安全な本づくりができないものか――。環境に配慮したエコ本「海のはてまで連れてって」(アレックス・シアラー著・金原瑞人訳、1,365円)をこの7月に発刊したのが出版社のダイヤモンド社(東京・渋谷)。日本で人気の英国人作家の著書で、豪華客船の中で繰り広げられる冒険小説だ。

 ストーリーは環境とは無関係ながら、本に用いる紙は再生古紙100%。カバーや帯にはトウモロヨシを原料にした表面保護シートがはられている。紙をとじる接着剤も有機溶剤を含まないため、環境ホルモン溶出の心配も不要。インキは大豆から搾った油を主成分にしたものを採用するなど、エコ素材を徹底的にいかしている。見た目ではエコ本と判断しづらいが、巻末の1ページには食品表示のように本の材料名や製造元が掲載されている。

 本に使用するエコ素材の価格は従来製品と比べ3割高から4倍にもなるため普及の足かせとなっている。しかし同社ではエコ本の趣旨をインキメーカーなどに説明。協力をとりつけ発行までこぎつけた。今後も環境をテーマにした本で優先的に採用していくという。

 あえて環境に配慮した本づくりは出版社の強い意気込みと言えそう。本の仕様でも環境文化を根づかせたいものだ。

(グローカルネイバーフッド代表 後藤浩成)
2004/10/16(土)日本経済新聞(夕刊)「グリーン通信」掲載
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