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◆「うみがめ課」で環境守る◆

▲海岸清掃の参加者も増えている

 大海原を悠然と泳ぐウミガメは豊かな自然の象徴的存在だ。しかしビニールの袋を好物のクラゲと間違えて飲み込み窒息死したり、産卵に適した砂浜が減少したりと災難続き。現在は絶滅の危険にひんするほどの深刻な状況だ。

 ウミガメが安心して産卵できる砂浜を守り、豊かな自然を維持したい――。九州の玄界灘に面する福岡県津屋崎町では、町ぐるみでウミガメの保護活動を行っている。同町では2002年に「ウミガメ保護条例」を施行。同時に環境保全などを担当していた「環境整備課」を、あえて「うみがめ課」と象徴的な名称に変更した。

 同課の仕事はユニークだ。保護団体と組み、ウミガメが上陸する夏の2ヶ月間は毎朝6時から上陸確認や海岸清掃を実施。また夕方6時から夜10時まで夜間パトロールを警備会社に委託し、砂浜でキャンプや花火を楽しむ人に騒いだりごみを捨てないように注意を促す。ウミガメの死骸が打ち上げられれば引取りに出向き、解剖して死因究明にも努めている。

 同課発足以来、子ども会や老人クラブなどの海岸や町内清掃への参加者が増えたばかりか、町外からの清掃ボランティアも今年だけで延べ2,000人にのぼった。砂浜で塑像づくりをする小学校の授業ではウミガメを題材にするケースが増えるなど、ウミガメが身近な存在として浸透している。

 自然破壊の最初の犠牲者は自然界の生きものたちだが、そのツケは子どもたちにもふりかかるはずだ。ウミガメをきっかけにして自然環境を守る意識が高まることを願ってやまない。

(グローカルネイバーフッド代表 後藤浩成)
2004/8/21(土)日本経済新聞(夕刊)「グリーン通信」掲載
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