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◆消火器から野菜生む◆

▲消火器リサイクルが本格化しはじめた

 火事の備えに消火器を設置している家庭は少なくない。使わずに済むに越したことがない万が一のための道具だが、永久に頼りにできるわけではない。ゴムホースが劣化したり容器がさびたりする上、中に詰まっている消火剤も、湿気を含むと固まってしまい、使い物にならなくなる。定期的なメンテナンスや交換が欠かせない。

 使用しないまま寿命を迎えた消火器のリサイクルに力を入れているのが、大手メーカーのモリタ(大阪市)。内部の粉末の消火剤を抜き出し、肥料の一部として活用する技術を開発した。

 消火剤の主成分は肥料の原料にもなるリンや窒素だが、粉末の粒子の表面に水をはじく加工を施しているため、そのままでは使い物にならず、ゴミとして処分されるケースもあった。同社では粒子を細かくすりつぶすことで水になじみやすくし、肥料として利用できるようにした。

 リンは植物の根の成長を促すとされているが、そのほとんどを海外からの輸入に頼っているという。消火剤のリンの助けを借りて育てられた農作物が、本格的に食卓に登場するようになれば、普段消費者が目にすることが少ない肥料のレベルでも、「地産地消」に近づいたといえるのではないか。

 もっと大きな夢を描くなら、リンの産出国に日本でできた農作物を輸出することができるようになれば、もっとわかりやすい形で、世界規模のリサイクルが完成することになる。消火剤のリンは肥料としても優れているといい、高品質の農作物なら可能性はありそうな気がするが・・・。

(グローカルネイバーフッド代表 後藤浩成)
2004/2/14(土)日本経済新聞(夕刊)「グリーン通信」掲載
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