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◆演劇づくりから学ぶ環境◆

▲開発優先の動きにチクリ

 「海が死ねば人間も滅びる」というメッセージを伝えたい――。環境をテーマにした演劇に取り組む京華学園(東京・文京)の高校演劇部が、今月24日、「シーサイドストーリー」という漠劇を披露した。

 物語の主人公は、スキューバダイビングと環境調査を兼ねて小笠原諸島を訪れた女子高校生グループ。人間がもたらした環境破壊の実態を目の当たりにし、海でイルカと交流することによって、生命と環境の大切さを学んでいくというストーリーだ。全国大会の常連校が全力を尽くしたレベルの高い演劇に、つめかけた約500人の観衆は魅了された。

 この演劇部の劇作りはちょっと変わっている。まず、顧問の教師が、「島の観光産業」「生態系の変化」などのテーマを部員に与えて調査させる。島にはコンビニエンスストアがないことなど意外な事実が次々と明らかになり、迫真の演技の土台になる。

 せりふを決める段階では、部員と顧問が激しく衝突することもしばしば。自分の調べに基づく主張だけに、大抵は部員の主張に近い形で決着するという。若者の鋭い視点には、大人である顧問も脱帽といったところだ。

 実際、物語には経済優先の開発に警鐘を鳴らすなど、大人社会への率直な批判も盛り込まれている。大人として思わず反省させられる点が多かった。

 演劇をつくり上げることは、環境問題を根本から学ぶきっかけにもなる。新しい環境教育のあり方を考える一つのモデルを提示しているかのようだ。

(グローカルネイバーフッド代表 後藤浩成)
2002/8/31(土)日本経済新聞(夕刊)「グリーン通信」掲載
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