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◆効果絶大 リサイクル銀行◆

▲子供たちが次々と空きびんなどを持ち込む(バンコクのバンカピ地区)

 「どんなものにも価値がある。私たちはリサイクルができる」。こんな看板を掲げる「銀行」が、タイの首都バンコク市、バンカピ地区のスラム街の一角にある。その名も「ごみリサイクル銀行」。この地区で環境保全を展開する市民団体、ワットクラン委員会が運営しており、この4月で丸2年を迎えた。

 毎週土曜日の午後3−6時、子供tから大人までが、古雑誌やナンプラー(魚しょう)のびんなどを持ち込む。銀行が重さを量って値段を算出、それぞれの通帳に記録する。集まった便などは業者に売却し、受け取った代金をリサイクル銀行がまとめて市中銀行に預金する仕組みだ。

  「預金者」は175人いて、これまでの預金総額は約30万バーツ(約94万円)に上るという。積み立てた預金は引き出し可能で、利子代わりにあめ玉や鉛筆、貯金箱などがもらえる。

 同委員会代表のスパチャイさんは「家計の助けになるし、子供たちが地域の一員として活躍する機会にもなっている」とさらりと言うが、その効果は絶大。リサイクル銀行ができて、この地域から出るごみは約4割減少した。同行したタクシー運転手は「自分の家の近くにもこんな銀行が欲しい」とうらやましがる。

 かたや日本では、古雑誌や空きびんなどが価値あるものだったのは過去の話。行政がやむを得ず税金をつぎ込んで、リサイクルするありさまだ。「どんなものにも価値がある」という価値観を取り戻し、それを組み込んだ経済モデルの見当が急務になっている。

(グローカルネイバーフッド代表 後藤浩成)
2002/4/13(土)日本経済新聞(夕刊)「グリーン通信」掲載
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