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◆古紙需要生む植木ポット◆

▲紙素材の温かみが室内にも合う

 啓蟄(けいちつ)を過ぎ、春の訪れを感じるようになった。園芸ファンにとっては、種まきや苗植えの計画を立てる心躍る時期であり、どんな植木鉢やプランターを使おうか思案するのも楽しみの一つ。陶器やプラスチック製が主流だった植木鉢。最近は古紙を成型加工した商品が出回っている。

 東京・荒川区にある古紙問屋、栗原紙材は、段ボールと新聞古紙を溶かして固めた植木苗ポットとプランターを販売している。9種類を用意し、価格は70〜580円。開発部長の武田真さんは 「プラスチック製に比べて3〜4割高く、耐久性でもかなわないが、分解されて土になるのでごみにならない。土を取り出せばリサイクルに回すこともできる」と利点を強調する。

 こうした商品が登場には、国内で古紙原料がだぶついているという事情がある。リサイクルが進んで家庭や事業所から大量の古紙が集まるようになり、引き受け手である製紙会社の需要が追いつかない。古紙利用率(製紙原料に占める古紙の比率)は、紙・板紙全体で約6割。段ボールでは九割を超え、すでに限界に達したともいわれる。古紙問屋は新たな用途開拓に余念がない。

 武田さんが今後大きな市場になると期待しているのが、育苗用など農業生産者向けの製品。プラスチック製は苗を一つ一つポットから取り出す手間がいるが、紙なら土にもどるのを待つだけだ。

 リサイクルの出口をつくり、最後は自然に返す−−。この原則を生かした商品が増えてくれば、循環型社会にも春がくるに違いない。

(グローカルネイバーフッド代表 後藤浩成)
2002/3/12(火)日本経済新聞(夕刊)「グリーン通信」掲載
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